Jose James at Billboard Live Osaka

新譜をリリースしたばかりのJose Jamesのライブに行ってきた。

曲目はアンコール以外すべて新譜の “No Beginning No End” からで曲順もほぼ同じだったと思う。
バンドはトランペット・トロンボーン・オルガン/ピアノ・ベース・ボーカルの編成でベースがバックコーラスも担当していた。“Come To My Door” と “Heaven On The Ground” ではジャパンツアーに帯同しているEmily Kingがアコギを携えてJoseと掛け合う。フライヤーにもけっこうデカくクレジットされてたので2曲しか参加しなかったのは意外だった。新譜のプロデューサーでありD'AngeloのVoodooでベーシストを務めたPino Palladinoがプレイしたりするのかなーと思ってたけどそんなことは全くなかった。同じくVoodooのドラマーで新譜にも数曲参加してるChris Daveの参加もなし。
詳しいバンドメンバーの情報はここに。

ライブ自体もアルバムの雰囲気を大きく裏切らない印象で、優等生のフィルターを通過したVoodooといった感じ。とはいえアルバムを気に入ってる自分にとって生演奏を間近で聞けただけでも良かった。
“Sword + Gun” だけは音源の印象と違っていて、アグレッシブさを増したドラムとホーン隊が絡み合う間を縫うボーカルがスリリングでハッとさせられた。
ホセのボーカルは圧倒的な歌唱力を見せつけるタイプでもないし声質に特徴があるわけでもないんだけれど、こうやって柔軟にトラックと融和することに長けていると思う。それでいて薄味すぎるってわけでもないし。

本編ラストの “Do You Feel”は音源でもハイライトのひとつで、ライブではトランペット・トロンボーン・ピアノ・ベースがそれぞれソロを演奏して微笑ましい平穏さが感じられたものの、生の歌声の押しの弱さが音源より目立っていたのが少しだけ心残りではある。

それにしてもニューエラのBBキャップ、レザージャケット、白Tシャツにデニムとスニーカーといういたってシンプルな出で立ちであれほどの爽やかなセクシーさを醸し出せるなんて羨ましくてしょうがない。
あとビルボード大阪ってカップルばっかりで行きにくそうだなと勝手に思ってたんだけれど、実際行ってみると思ったより客層が幅広かったり、スタッフがすごく愛想良かったりで想像以上にいい会場だった。さすがの高級ライブハウスといった感じで、チケ代5000円で入ったのが申し訳ないくらいの扱い。というか外人の来日でチケ代5000円ってけっこう安いよね。ドリンク代込みだし。機会があればまた行ってみたい。