ガールズ&パンツァー劇場版 (2015)

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どれだけの熱意と愛情と才能を集めればこんな作品ができるのだろうか。

開始1分砲弾1発目で釘付けにされる圧倒的な音響、過去の強敵が味方になって集結する高揚感、無尽蔵に思えるほどの多彩な戦車の挙動と戦略、胸がひりつく敵の威圧感、そして個性的かつバラエティに富んだ愛すべきキャラクター。
ストーリーは微笑ましくありながらときシリアスな緊張感に満ちる。

惜しむらくは適切な音響環境がなければ戦闘シーンの魅力が大きく削ぎ落とされてしまうことくらいか。リピーターが多いことも頷ける。

前評判にハードルを上げられ、定型句で褒めそやす連中に辟易させられてなお、テレビ版にのめり込むことすらなかった自分がこれほど気にいることになるとは思いもしなかった。確かにこの映画を褒めるのに多くの言葉はいらないのかもしれない。見ればわかるし見なきゃわからん。

最後にひとつだけ言い残すとすれば、カチューシャを演じた金元寿子さん最高ということだけです。