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オデッセイ (2016)

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「宇宙飛行士が火星に置いて行かれた、助けが来るのは4年後」っていう設定にしては、悲壮感がほとんどないから気疲れせずに見れた。ゆるいといえばゆるいんだけど、適度な緊迫感はあるので、メリハリがついていてテンポがいい。
リドリー・スコットの映画はほとんど見たことがないけど、年とって温和な作品を撮りたくなったのかなという感じがする。

キャストもすごくハマっていて、ギークなシスオペ担当のKate Malaとか、コミカルながらスタイリッシュで誠実なプロジェクト責任者のChiwetel Ejioforとか、ネジがぶっ飛んでるけど憎めない科学スタッフのDonald Gloverとか、ザ政治家顔みたいなNASA長官のJeff Danielsとか、記憶に残る役者が多かった。

火星に取り残された当初は問題が山ほどあって、普通だったら途方にくれそうなところを、まずはひとつ問題の解決を試みて、それができたら次の問題、また新しい問題がでてきたらそれを解決、みたいな感じで着実にひとつひとつ問題を解決していくさまが小気味良くて気持ちいい。小ネタも挟みながら展開していくんだけど、船長のディスコばっかりのプレイリストに毒づくのがまた面白くて、「ビートを回して〜♪」→「いいやビートは回さない」みたいに1人で突っ込んでるところは笑えたし、クライマックスで手袋にマジで穴空けたときは普通にイヤイヤwってなった。

で、やっぱりStarmanが流れた場面はすごく良かった。補給船の打ち上げに失敗して、さすがのワトニーも心が折れかけてたところに、やたらギラついた中国人とハッチャけた黒人科学者が現れて、新しく見えた希望に向かって全員が一丸となって進む。そこであのギターのイントロが流れてきて「空の向こうでスターマンが待ってる」なんて歌い出す。グッとこないわけがない。