晴れ

この中に1人、妹がいる!
この中に1人、妹がいる!」はIS、まよチキから続くMF文庫エロ萌豚アニメ枠をまっとうに引き継いだ出来だった。

ただし、公式サイトのトップ絵を見ればすぐわかるように、キャラデザがおよそ現代の萌豚向けとは思えない荒い仕上がりで、前2作に比べると劣ることは明らかだ。
原作のCUTEG絵を再現することが不可能なのは仕方ないとして、もうちょっとなんとかならなかったのかこれ。なんでこんなに目離れてるんだよ。

一方でプロット自体はそれほど悪いわけではなく、絵さえ良ければもっと評価が上がった気がしてならない。特にメインヒロイン2人が主人公の家に押しかけて執拗に子作りを迫るエピソードは最高だった。メインストーリーの妹探しに話が及んだとたん面白くなくなるのはもはや様式美って感じ。
MF文庫のアニメはエロさが少年ジャンプ的というか、中学生の妄想をそのまま形にしてしまったような描写が多くて、懐かしさでゴニョゴニョなるところがとても魅力的だ。そういう観点で考えると、拙い妄想をアニメにするという点ではこの荒いキャラデザも意外にマッチしていたのかもしれない。いやないな。

もうひとつ注目するとしたら、最終話の小倉唯の演技。どのキャラも金太郎飴で、抑揚もへったくれもない機械みたいな声ばかりだったけど、このアニメの最後で見せた悪女じみたセクシーな声が今までになく良かった。
たぶん制作陣は今まで通りのロリ声をやらせたがるんだろうけど、この路線をやらせれば意外とハマるだろうしロリ演技にも奥行きが広がりそう。

OPのStylipSは怖いくらいに順調な成長を見せつけてくれたし、EDも無難ながら王道で好きだった。

それにしても最近のTBSのアニメ部大丈夫か。